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2013年11月23日土曜日

気高さ

気高い、って言われる社員がいるんですけど、気高いってすごいんだなって思いまして。

わたしは人から「気高い」とか言われたことないですからね。
これ、きっとすごいことなんですよ。

気品・品性が高潔である、高貴である、神々しい

と、人から見てそう思うってことではないでしょうか。
これは自分で養おうと思って出来ることではないですよ。


例えば「誇り」という言葉があります。

まぁこれも似てるかなって思ったんですけど、
名誉に感じることや誇ること、またはその心、という意味ですが
使い方としては「自分を誇りに思う」というのはきっと間違いで、
「祖国を誇りに」「家族を誇りに」「会社を誇りに」「仕事を誇りに」
など、AがBを誇りに思う、という使い方が正解だと思うんですね。
自分を誇りにするって多分、ダメなんです。

同じようにして、「自尊心」という言葉があります。
これも非常に難しいとは思うんですけど、両方とも英語では「プライド」ですかね(英語って雑ですね)。
こちらは「自分の人格、思想、言動、能力を大切にしている」という心です。
基本的には自分に対して肯定的な意味合いが強いのかなって思うのですが、自分が自分を誇っているような様、という感覚でしょう。
自尊心があまり高いと、高慢、不遜、自惚れ、尊大、おごり、思い上がり
など、非常にマイナスな面が出てくると思います。

でも、自尊心がない人間というのもつまらないですよね。
きっと自信がない、とか悲観的、みたいなものが続々生まれてきちゃいます。

じゃぁ自尊心を持ちましょう。

と、いうのもなんだか大味で曖昧で無責任だなぁって考えると
自尊心の中でも、自己愛みたいな心を養うのが良いのかな?と。
自分を無制限に、無条件で愛しましょう。という感じでしょうか。
そうすれば「本当に自分を大切に思える心」とか「セルフエスティーム」というね
ギリギリのラインで持っていないと絶望に追い込まれてしまうような非常に大事な自尊心を保つことが出来なくなって死んでしまいますからね。
自己愛に根拠なんていらないのでいっぱい持つといいですよ。
加えると、自己愛の少ない人間って、他人も愛せませんからね。

ここで思うのは、「あの人プライド高い」「自尊心が凄い」というのはちょっといい意味ではなく、
「あの人を誇りに思う」「あの人は気高い」というのは非常に素晴らしい人を指して言う意味になります。
しかし、プライドや自尊心は自分で勝手に思って作られる主観的な評価であるのに対し
誇りや気高さというのは自分で作ろうと思って作れない、至極客観的な評価です。
と、いうことは、AがBを誇りに思えるというのはBが利己的ではなく、利他的であり、
自尊心よりも他尊心を重んじていたりするのではなかろうか。

他尊心という言葉は聞いたことありませんが、先に書いた自尊心の「自分」を「他人」に変えるとなんとなくその意味はわかって頂けるかと思います(辞書にはないんですよねぇ)。

自尊心の高さに反比例して、他尊心は無くなりますのでこれは反義語という扱いです。
反義語ということは、これまた自尊心とは違う養い方があるのかと思いますが、
それはこの場では「無常観」ということにしてみます。
平家物語のアレですね。「諸行無常の響き有」の無常です。
日本人の美意識の特徴らしいですが、「老いちゃう」「死んじゃう」という思い通りにならないことを「当たり前」だと「受け入れる」ということでしょうか。
無常観なくして他尊心は養われませんが、自尊心は無常もへったくれもないので思い通りにならないとムキーってなって野生に帰って行く感じのイメージです。
つまり、無常観の強さ=自尊心を打消し他尊心を養うってことになってますよね?
なりますよね。多分合ってます。
そう、そうやって育ててみると良い感じだと思います。キーワードは諸行無常です。

さて、いよいよ何が言いたいのかわからなくなってしまいましたが
例えば、何か大きな悲劇が起きた時、めった打ちにされた時に
自尊心やプライドといったものは簡単に無くなってしまいますが、
気高さや誇り、他尊心というものはきっと失われることが無いものです。
ならば、どんなに自尊心を多く持とうがプライドを積み上げようが
言わば無意味極まりないことであって、逆に生きるには足枷になり得るのではないかしら?と思います。

要するに、いかに無常観を持ち、自己愛を持って利他的に動けるか

が、気高さや誇りに思われる人間像を生み出すのではないでしょうか。

なので、「気高い」と言われる社員ってすごいって思うんですよ。
わたしは自社にそのような社員がいることを誇りに思います。

おなつ。

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